2017-02-22 第193回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第1号
現時点では、牛から人への感染が、現在の科学的知見によると、ないということでいいと思うんですけれども、私もちょっと論文で、人の血清中にBLV、牛白血病ウイルスのカプシドたんぱくに反応する抗体が検出されたという報告も実際あるんですけれども、ただ、それは、過去にあくまでウイルスのかけらを異物として人間が判断した、そして抗体をつくったというだけでございますので、その事実だけをもって、感染能力のあるウイルスが
現時点では、牛から人への感染が、現在の科学的知見によると、ないということでいいと思うんですけれども、私もちょっと論文で、人の血清中にBLV、牛白血病ウイルスのカプシドたんぱくに反応する抗体が検出されたという報告も実際あるんですけれども、ただ、それは、過去にあくまでウイルスのかけらを異物として人間が判断した、そして抗体をつくったというだけでございますので、その事実だけをもって、感染能力のあるウイルスが
牛白血病ウイルスの感染が肉牛、乳牛ともにふえている、そして、それに対して大変心配をしているということをお聞きしました。我々、特に農家の皆さんは、やはり昨今、BSE問題に始まって、鳥インフルエンザもそうですし、口蹄疫もありました。また、昨年は、豚の流行性下痢ですとか、非常に家畜伝染病に悩まされている現状がございます。その中で、また牛白血病ウイルスという余り聞きなれない言葉が出てきています。
この牛白血病ウイルス、私も以下、BLVと言わせていただきますけれども、BLVに感染して、無症候性キャリア、いわゆる臨床症状のないキャリアとなって、その後、数%が発症、この機序は非常に大事だと思いますし、発症をもって牛白血病と診断される、この観点は非常に大事でございます。やはり慢性的な持続性ウイルス感染症の牛の多くは臨床的には健康でありますので、これらの牛は発症牛と区別して考えなきゃいけない。
○大坪(敏)政府委員 ただいま後段で御質問ございました白血病に感染した牛の乳を飲んだ場合人体に及ぼす影響はどうかという点についてでございますが、牛の白血病の原因でございます牛白血病ウイルスは、研究結果によりますと人に感染することはないということと、また牛乳中のウイルスは摂氏六十度以上の高熱で殺菌すれば死滅をするということは証明されているようでございます。
次に本病の発生原因についてでございますが、現在までの研究では一部原因不明なものもありますけれども、大部分は牛白血病ウイルスに起因するというふうにされておるところでございます。ただ発病する牛でございますが、牛の白血病ウイルスに感染したものの中でごく一部、頭数で申しますと一千頭感染した中で発病したものは大体一頭程度ということでございまして、そういう発病の状況でございます。
これは、食肉牛というのがありますが、それで自然に伝播している牛白血病ウイルスの遺伝子の構造ときわめてよく似ております。この成人丁細胞白血病というウイルスは、それ自体は特別ながん遺伝子を乗っけていないのですが、そのウイルスが感染することによってどういう発がんに関係する遺伝子が目を覚まさせられて白血病を起こしているかというような研究がいま大事な研究になっています。